貯蓄や年金で足りない費用はどうやって負担しているの?

老人ホームに入居する際に心配になるのが、「貯蓄や年金で費用を賄うことができない場合」のことです。
以前から、「老後を過ごすには数千万の預貯金が必要になる」とは言われていますが、誰もがそんな莫大な貯蓄をためることができるわけではありません。年金でも貯蓄でも賄うことができない場合、どうすればいいのでしょうか。

減額制度を利用する

特別養護老人ホームや保健施設への入居の場合、資産状況に応じて「減額制度」を受けることができます。
仮に年金でも貯蓄を使っても費用を賄うことができないという場合、この制度を利用するという手があります。
制度が適用されれば、部屋代・食事代が減額されますので、負担も少なくなるでしょう。
また、介護保険で「1」を適応された場合は、利用者が支払わなければならない負担を7割まで負担してもらうことも可能になります。
他にも、「世帯の収入が年間で150万以下である」「貯蓄が300万円以下である」という場合は、減額制度が適応されますので、こちらを使うことも考えてみて下さい。 老人ホームおよび介護をめぐっては、近年になってどんどん制度が整ってきており、「お金がなくても入居することができる制度」ができてきています。まずは役所などに現状を話し、相談をしてみることからはじめましょう。

月額料金5万円から入れる施設も

今は有料老人ホームの低価格化が進み、場所によっては5万円ほどから入ることができるところもある様です。
もちろん、ほとんどの施設はまだ高額であり、10万円以上のところが多いですが、こうした「低価格の有料老人ホームを探してみる」ということも、手段のひとつになるでしょう。
有料老人ホームに関しては、低価格のところを探してくれる案内所の様なところもできていますので、このようなところに相談を持ちかけてみるというのもひとつの手です。
以前と比べて、老人ホームに関してはあらゆる道を模索することができる様になっていますので、「まずは相談してみる」ということが大切です。

養護老人ホーム

経済的に困窮しているお年寄りの場合、「養護老人ホームに行く」という手もあります。
この施設は、経済的に自立できないお年寄りのために作られた福祉施設ですので、お金がなくても入居することが可能になります。もちろん、入居にあたっては審査が必要ですが、この様な施設の利用も考えてみてはいかがでしょうか。